■ エヲカク ■

2018年10月10日

SUB-RIGHTS #10 − CHUMP CHANGE by Don Fante / 『天使はポケットに何も持っていない』ドン・ファンテ

今日はドイツで、フランクフルト・ブックフェアが開幕してます。

田内万里夫 

SUB-RIGHTS 10: 

Chump Change

DOTPLACE

『天使はポケットに何も持っていない』

ドン・ファンテ

中川五郎・訳

河出書房新社


10月のどこかの水〜日の5日間で開催されるフランクフルト・ブックフェアですが、その間の参加者/入場者数は延べ30万人とも言われおり、その人数が一同に会して、延々と本の話をしている、おまけに夜な夜なーー大抵は午前3時とか、場合によっては朝方までーー世界各国の出版関係者たちが入り乱れて呑み続ける、といえば狂気の程が伝わるだろうか。本の人々と酒の相性の良さは万国共通らしい(いわずもがなだけど、そうじゃない立派な人たちもたくさんいます)。

夜は天国/日中は地獄、というのが僕のとってのフランクフルトの記憶で、最高に面白い人々が集ってくるからほんと楽しいっちゃ楽しいんだけど、とにかくひたすら消耗しまくる1週間。で、帰国後しばらくは屍です。

大抵フランクフルトに入る前に、先ずロンドンに寄って1週間(長いときは2週間)、イギリスの出版社やエージェントの元を訪ねて回って、ちょう長丁場だからほんと死ぬ。……ロンドンでも呑み続けてるわけだし。もちろん遊びというわけでもないし。


1998年に仕事に就いてから2014年まで毎年欠かさず行き続けて、その後アウルズ・エージェンシーが版権エージェント事業をやめて、もう行かなくても良くなった2015年の秋の、あの信じられないほど晴れ晴れした気分は忘れられない。

とはいえ、あそこには最高の思い出も山盛りで、そこで出会って仲良くなったいろんな国の出版人との友情なんかもものすごく貴重で、今となっては素敵な記憶だけがフィルターされて遺っているので、その縁を大切にしていこう、そうしよう。既にあの世に逝っちゃった人なんかもいるけど……

そんなことを思っていたら、去年、縁あって手伝いをさせてもらってるタトル・モリ・エイジェンシーから誰かの代打として送られて、またあの景色を見ることに。

……ということで、今回はそのブックフェアを舞台に、あのブコウスキーが「神様」と讃えた作家ジョン・ファンテの息子、ダン・ファンテというロクデナシの書いた『CHUMP CHANGE』(邦題「天使はポケットに何も持っていない」中川五郎訳/河出書房新社)。あと、もちろんミラーさんとの思い出話。

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なんというか、筋トレのようなつもりで、というか酔っ払って書いているので、また長いです。
ほんとはもっと絵を描く時間を作らねばなのだが、今はこういう巡り合わせのタイミングなので。 絵よりも文章を書くほうが時間とエネルギー消費する。



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2018年09月16日

9月14日(金)

この感じだと、デモはそのうち本当に無力化するんじゃないなのかなと、見に行ってみて、なんだか少しそんな印象を受けた。小雨降るなか、見たこともないくらいの警察官が集まっていて異様な感じしかしなかった。あの数の警察官が攻勢に回るようなこがあったら、ものすごい景色が展開されることになりそう。


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本来ならスキャンダルまみれのはずの自民党総裁選がひとつの大きな関心事となって一昨夜、9月14日(金)の官邸前には普段以上に人々が集まる(デモをする)というので、仕事をちょっと早く、8時過ぎに切り上げて様子見に出掛けてみた。国会議事堂前駅は例によって大混雑してるのは間違いないので永田町の1番出口で降りて歩きはじめると、すぐに拡声器の声がそこまで秋風に乗って聞こえてきた。で、たらたら歩いていると案の定、警察官が立っている。どこに行くのか訊かれるので、官邸前のデモの様子を見に行くと答えると、迂回路を行けと指示される。まっすぐ行かせてくれないので、仕方なく迂回。


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やっと官邸前に近づいくと、警察官の数がものすごいことになっている。どこに行くのかとまた訊かれるので、また官邸前と答える。また迂回路を示される。しらないおばちゃんが、道路を封鎖するな、と警察官に食って掛かっているが、彼女も結局迂回させられる。警察官の数がとにかく、近づくにつれて、どんどんものすごいことになってる。


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国会議事堂前の見えるあたりにやっと辿り着いて、デモをしている人達の姿がなんとか見えるところまでくると、もうそのあたりはバリケードと警察官と装甲車(?)だらけで、とにかく真っ直ぐに進ませてもらえない。


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仕方ないので、国会議事堂前の3番の出入口から一度駅に降りて、そこら車道を挟んだ2番出口(こっち側でデモをやっている)にショートカットしようと思ったけど、駅構内にも警察官だらけで、2番出口の方に行かせてもらえない。うじゃうじゃいる警察官に、ここでも食って掛かっている若い男性がいる。ここ通り過ぎてもこの先でまたガッチリ止められますよ」と警察官が言うので、しかたなくまた地上に出て、ぶらぶらしながらそのあたりの様子を見て歩こうと路地に入ると、そこにも警察官がいてまっすぐに進ませてもらえない。



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しかたないので溜池山王方面にあるいて行って、横の方から官邸前に行ってみようと思っても、どこにもかしこにもバリケードが張り巡らされていて、歩道には警察官の移送車両の大型バスが新幹線のように延々と隙間なく連なっていて、もちろん警察官がそこらじゅうにいる。


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どの辻にも、どの曲がり角にも警察官が立っていて、そのうち自分がどこを歩いているのかよく分からなくなってくる。仕方ないので立っている警察官に「官邸前にいくルートはどっちですか?」と訊ねると、「デモに参加するんですか?」と反対に訊ねられるので「デモを見に行く」と答えると、交番のお巡りさんのように親切な様子で道順を教えてくれ「かなり迂回することになる」と説明を加えられる。


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その迂回路が本当に遠回りで、途中で違う道を進もうと思っても、当然のことのように警察官が立っていてバリケードが張られていて、思うようには進ませてもらえない。デモの一体感のような、あのちょっと恍惚とした感じは苦手なので、周囲の道をぶらぶら歩きながら警備の様子を観察したんだけど、あれは間違いなく過剰警備だったな。最終的に現場には行ったんだけど、デモ参加者の数よりも、警察官の方が、今回は何倍も多かったような気がする。意地でもデモを最小化させるという、とても強い意志だけが、強烈に伝わってきた。


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そうこうしているうちに、地元の友人から酒の誘いがあって、ちょうどデモも終わる感じだったので、電車を乗り継いで帰って、コンビニで酒とつまみを買って、その友人のところで飲みながら世間話して、気がついたら午前1時くらいだった。


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2018年08月29日

夏休み2018

小6息子。夏休みの宿題、どうやって帳尻合わせるつもりなのかな〜と気にしつつ放っておいたけど、あと4日というタイミングでやっと漫画の模写、ということにしたらしい。締め切りに追われて描くシチュエーションまで真似しなくてもいいのにな笑。あまがんばれ( ´ ▽ ` )ノ


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中3娘は受験勉強の夏期講習三昧、そして引退間近の吹奏楽部の部活三昧。今日は区立の中学校吹奏楽部の発表会があって、なかなか良い演奏だった。親バカだろうが、一番よかったな。各校3年生有志の参加による大楽団の演奏は、なんかもう貫禄すら漂っていた。オーディション通過して、ホルンのソロパート取ってて偉かった。

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週末は念願の「居酒屋えぐざいるPARC2018」に友達誘って行って、それがちょうラッキーなことに「推し」の某レオも登場、ランペなんとかの総勢16人のパフォーマンスにトークもサプライズで、「わー!」とか「きゃー!」とか、なんだか楽しそうだった。すごい人だったし暑かったけど連れてって良かったよ。

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2018年08月18日

神々の果実(SUB-RIGHTS: 09)

第9話アップ。マリオだけにキノコ🍄が気になるのは仕方ありません。僕の描く絵のインスピレーションのひとつとしてもキノコが確かに存在してます。でもそう言えばこの本『神々の果実』(原題:Strange Fruit)を読んだときはまだ絵を描くようになっていなかった。うまいキノコ食べたいな。

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SUB-RIGHTS

09: Strange Fruit

→ http://dotplace.jp/archives/31621


 
【こぼれ話】
※第5話「05: The End of Economic Man」で一緒に高速道路を歩いた“御堂筋さん”は去年めでたくダイヤモンド社を定年退職され、今年、「あおぞら書房」というひとり出版社を創設しました。同社の第一作目となる『競馬妄想辞典〜言いたいのはそこじゃない』乗嶺栄一(著)が先日出版されました。僕は競馬をやらないのですが、さっそく神保町の東京堂で注文。ランチタイムの定食屋でページを開き読み始めるやいなや、思わず声を上げて笑ってしまいました。吹いた。競馬の話一辺倒かと思いきや、超充実した自然科学の雑学書という趣。酒場でこんな話をする人がいたら、その場のみんなの酒が旨くなる。さすが、何十年にも渡って連載を切らさずにコラムを書き続けてきた著者。その話芸の素晴らしさを堪能する一冊でした! 

……とか方々で言っていたら、実際に買ってくれる人も出てきました笑!

あおぞら書房

『競馬妄想辞典 言いたいのはそこじゃない』乗嶺栄一(著)

SUB-RIGHTS
09: Strange Fruit

05: The End of Economic Man


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2018年05月12日

ARE YOU HAPPY? ……と、なぜかZOE君の思い出

創価学会のマダムに呼ばれて婦人部(?)のお姉様方を相手に料理教室をして帰宅した後では「とてもいい人たちだった〜」と、お土産にもらってきた「Daisaku Ikeda」とクレジットの入った花の写真とポエムのカードを見せてもらった(そういえば昔住んでいたところのご近所さんで聖教新聞をくれる人も、気さくでいい人だった)。また、日本武道館(BUDOKAN)であのみすず学苑の(著書『強運』の電車ドア貼り広告の)深見東州(a.k.a.半田晴久)という宗教家(宗教法人ワールドメイト教祖)が往年のアメリカ人有名ハードロックミュージシャン達を招聘して催すライブのチケットを代理店の人から貰ったと言って、喜々として出かけていっては「なんかいろいろすごかった!」と大笑いしながら帰ってきたこともあった。そして今回はいよいよ幸福の科学の発行するライフスタイル雑誌『ARE YOU HAPPY?(アーユーハッピー?)』のインタビュー取材を受けて記事になったが、「編集者もライターもカメラマンも、仕事がとても丁寧で感じが良くて、ほんとにやりやすい現場だった! 普通の商業誌とかTVとか、いかにも殿様商売って感じで対応が雑なことだって多いのに!」と感動気味に教えてくれた。売れっ子の若手女優だった清水富美加が所属事務所と揉めたかなんかで逃げ込むように出家していった先が幸福の科学で、彼女はそこで千眼美子と名を変えて、教団の新作映画のヒロインとして出演している。主役の大川宏洋という役者はどうやら教祖、大川隆法の息子のようで(そう思って見るとひと目で親子だ)、雑誌に載っている映画の概要を読むと、どうやら大川隆法の伝記映画らしい。見本誌と共に送られてきたのはその試写券で、それがなんか妙に気になっている。

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みんないろいろだけど、たいていは一生懸命でいい人たちなんだよね、とか、新興宗教のことをあれこれ考えているうちに、幸福の科学じゃないんだけど、若くして難病というか奇病を患って、過酷な闘病の末に「よし、いくわ」という言葉を遺して逝ってしまったZOE君が、2006年に亡くなる直前に創価学会に入信したことを思い出した。HAL FROM APOLO 69というバンドのギタリストだったZOE君が入退院を繰り返していたのは都内の大きな総合病院だった。たぶん最後に見舞いに行ったとき、彼は「NO WAY」と書かれたTシャツを着て、投げつけたのだろうか縁のちょっと欠けたメガネをかけて出迎えてくれた。「マリオ君、笑うかもしれないけど、おれ創価学会に入ったんだ。入院しているうちにここのナースの子と付き合い始めて、それで結婚することになったんだけど、彼女が創価学会の子で、それでときどき一時帰宅の許可が出て帰宅すると、近所の創価学会の人達が、おれのために集まって、本気でお祈りしてくれるんだわ。その人たちをわざわざ集めてくれる彼女の姿を見てたら、それもいいかなって思ってさ!」とかなんとか言って、やはり笑っていた。もちろん僕も笑ったけど、それは顛末がなんだか可笑しかったからで、彼の選択をバカにして笑ったわけではない。ZOE君はZOE君だし。

そのZOE君と仲良くなったのは何がきっかけなんだっけと記憶を遡ったら川崎CLUB CHITTAにLOFTのDJ、デビット・マンキューソが来たときに一緒に出かけて、その夜、途中でフレッシュエアを求めて静かなところを探しているうちに、ジェイムズ・エルロイと漫☆画太郎の話で盛り上がったのがその時だった。もちろんそれまでも遊び友達だったけど、あの夜に「LA四部作」について、あと「地獄甲子園」と「珍遊記」について熱く語るZOE君と意気投合を果たしたのだと思う。ドン・ウィンズロウを一緒に読んで大いに盛り上がったりしたのも今となっては懐かしい。

大川隆法の伝記映画(息子主演)『さらば青春、されど青春』、観に行くべきか、どうなんだ。

ZOE君が生きてたら一緒に行ったかもしれないな。


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在りし日のZOE君




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