『柳生大作戦』荒山徹 著(講談社)。石田三成という名を聞いたことがある人ならアゴが外れるレベルの世界が展開している独特な小説。
自分なりにいろいろな小説を読んできたつもりではいたけど、こんな自由な小説が許されるのかと目を開かされた創作の世界だった。人の脳内に無限の宇宙が広がっていることを確認し、畏怖の念さえ覚えた。洒脱という言葉は適当だろうか。……もっと緻密な何かだろう。
この作品に限らず、僕の絵を初めて(及ばずながら)使ってもらうことになった『柳生大戦争』がまさに大問題の小説で、ほんと度肝を抜かれた創作の世界。これがとにかくまったく新しい読書体験であり、今でもあのときの衝撃と混乱と動揺は忘れられない。
「伝奇小説」というジャンルの、特筆すべき作家です。かなりDOPE。腕がすごい。
……それにしても『ミツナリズム』ってなんだ?
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絵を評して「魅力的」と言ってもらえるのは、もしかしたら、なにより嬉しい。すごさ、とか、価値の高さ、とかを追究しているわけではないので「魅力的」がとにかく嬉しい。
「おもしろい」とかもかなり嬉しい。
こないだ、しばらくご無沙汰しているデザイナーの人からメッセージが届いて、スマホに貼っていた僕のステッカーが酒場で好評だったのだが古くなって擦り切れてしまったので、またタイミングを見て事務所に遊びに来いと。つまりステッカーの「おかわり」ってことで、これも相当嬉しかった。
酩酊状態で反応をおこす絵というのは、意図と合ってる。
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そして今夜も10代20代の頃からの友人たちの仕事を手伝わせてもらったりしながら、不慣れなことも含め、あれこれ試行錯誤する40代後半のコロナ禍。コロナ陽性者は増え続けており何もかも大変で、いつも最悪を想定しながら動かざるを得ない状況だが、そんななか(だからこそ)環境のなかにあるあらゆるものを駆使しアクティブに動く元気に満ちた友人の存在が、めちゃめちゃ心強い。
妻の仕事が新たな方角を向き始めている様子も楽しい。今は廣岡かもしれないが、そのうち2000本打つだろう逸材。最高。
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多くの仕事の在り様に変化が起きる。起きざるを得ないこの状況。なにをどうすべきか、否応なく考える日々。
考え出すと難しいことも山盛りだが、とにかくサバイブしている実感がリアルで、毎日がありがたい。
posted by マリオ曼陀羅 at 06:58|
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