クリスマスに娘(高2)に贈ったフィルムカメラのテストしたのを現像&プリント。妻( 田内 しょうこ )に昼飯奢るからと付き合ってもらった時の写真。
20代の一時期、人との関係が煩わしくひたすら暗室に籠っていた頃のことを昨日のことのように思い出した。ひたすらスナップショットばかり。人付き合いはストレスだらけで苦手だったけど人間には興味があった。
99年に初めてのデジカメを買うまで、ずっとフィルムカメラを使っていたけど、デジカメを買って記録以外のために写真を撮るのをやめてしまった。だから21年ぶりくらいの「撮影」。
巻き戻したフィルムを街の出力屋さんで現像してもらい、プリント。と言ってもフィルムをスキャンしたデータからの出力だと思う。でもネガが手元にあればまた紙に焼ける機会もあるし、ネガが分からなくなってしまわないように、また新宿かどこかでネガ用のファイルを探そう。……あとデータにするならフィルムスキャナー買った方が費用的に良いと思うのでそれも検討。
まあ、すでに自分のカメラじゃないんだけど。自分用にもひとつくらい買ってもいいかな、という気分になるくらい高揚した。多分買わないけど。古いEOS(フィルム用)は、探せばどこかにあるかも。でも写真に使える時間があったら絵を描きたいからな。
確か94年頃、学校の誰かに写真をやろうと誘われて、実家にあったCANONのQLというレンジファインダーのコンパクトカメラを持ってきて、しばらくずっとそれで写真を撮っていた。暗室仲間で一眼レフじゃないのは自分だけで、一眼レフに憧れてEOSを買ったような気がするが、楽しかったのはコンパクトカメラの方。
小さくて邪魔にならないし、スナップショットを撮るのに合ってた。スナップショットばかり撮ってたし。でもEOSも楽しかったか。フィルムの現像が楽しかったのか。焼くのも楽しかった。新宿西口ヨドバシカメラの地下一階でTRI-Xとかロールで買って、HAITIでドライカレーを食べるのが決まりのコース。
今はマーカーやペンで絵を描いているけど、CGだったら興味無かったと思う。イラストレーターの人とかにタブレットが便利だよとか言われてもさっぱり興味が湧かない。フォトショやイラレの作業も嫌い。便利だけど。フィルムカメラからデジカメに切り替わって興味が失せたときの感じが残っているのかも。
90年代の当時、学校にあった暗室をいつも使っていたのは俺とあともう1〜2人くらいなもので、俺だけという楽園のような夜もしょっちゅうあって、爆音でボアダムスとか流しながらひたすら作業して時間を潰していた記憶。1年半くらい、ビルが閉まる時間まで毎晩のように籠ってた気がする。
フィルム50本使うまでは現像もプリントも全て金はオレが出すからとにかく気が向いたら好きなように撮って欲しいと娘には伝えた。今はフィルムも目ん玉飛び出るほど高くて(当社比)ほんとビビった。でも学校の勉強よりも価値があると思っているので、学費よりも精神的な負担は小さい。気が向いたら経験を得て欲しい。
……さて仕事(2AM)
子供を持ったことである種の責任が生じてしまったけど、興味があって日々を生きているのだけだったのだと思い出すことができた。責任は果たすし、自分の適当な人生もそれなりに大切にします。
posted by マリオ曼陀羅 at 02:54|
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