■ エヲカク ■

2021年06月12日

代償

深夜、業務サポの仕事(本日は在宅)を終えて、フリーのイラスト仕事(イラストレーターではないがごく稀にある)に取り掛かる前に、気分転換に英語記事の和訳バイトやろうとしてて、なんか間違ってる気がしてとりあえず強い酒を湯呑に注ぐ。……これも正解じゃないのは知ってる。
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2021年06月02日

PDG2021

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PDG2021 / acrylic, spray paint, marker on canvas/ 1160 x 910mm

しかし久し振りに、求める絵にすこしだけ近付けた気がする。2019年にニューヨークで出会ったGreatなアーティストから受けた衝撃を、2年費やしてやっと消化できてきたのかも知れない。COCO144とJosue Guarionex。いずれもプエルトリコにルーツを持つ、強度あるアーティスト。そして同じくそのときに出会い、その後の来日があって意気投合したAllicette Torresからも大きなインスピレーションを得た。

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創作メモ

“World’s richest 1% cause double CO2 emissions of poorest 50%, says Oxfam
Charity says world’s fast-shrinking carbon budget should be used to improve lot of poorest”

“The richest 10% of the global population, comprising about 630 million people, were responsible for about 52% of global emissions over the 25-year period, the study showed.
Globally, the richest 10% are those with incomes above about $35,000 (£27,000) a year, and the richest 1% are people earning more than about $100,000.”
 (The Guardian UK − 20 Sep 2020)

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この感じが逃げていかないうちにあと2枚でも3枚でも描いてしまいたいところだが、日々の仕事に追われて儘ならない。この歯痒さをいなしながら気付けば20年…… 🐢

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2021年04月09日

マリオ曼陀羅(Tシャツあります)展 @ cafe&gallery Gesso

2021/04/10〜18 <11:30〜17:00>
マリオ曼陀羅(Tシャツあります)展
@ cafe&gallery Gesso

世田谷区赤堤3-3-16
松原駅(世田谷線)徒歩10秒
下高井戸駅から徒歩10分ほど

※13(火)お休みです、ご注意ください

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絵の展示に加え、Tシャツ/てぬぐい/トートバッグ/本など販売します


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2021年02月27日

礬水(どうさ/ドーサ)

礬水(どうさ/ドーサ)を初めて使ってみる。膠(にかわ)とミョウバンの溶液で、紙の表面の滲み止めとして用いられる。

ずっと和紙に描いてきたので今まで使ったことなかったのが不思議といえば不思議なのだが、ペンのドローイングしかしてこなかったので、切実に困ったこともなかった。

ところが今取り組んでいる連作だと生紙の面と絵具の乗った面、二種類の表面ができてしまいペンのインクの線が均一にならないという事態に直面し、慌ててドーサを入手して試している次第。

アクリル絵具のうえはドーサを引いてもOKだが、既に引いたインクの線のうえからはインクが溶けて流れてNG。

こういう実験とか、使うべきとされている道具を使うとか、ほんとはもっとやってこなきゃいけなかったんだけど、とにかく生活時間は仕事々々でその隙間にわずかな瞬間を見つけては絵を描く、みたいな生活をしてきて、おまけに作業場もずっと持たずに来たので道具を増やすことに心理的ハードルがあった。

それが今は改善されているのか? と問えばそんなことは決して無く、でもそろそろこのままじゃ人生丸ごと後悔することになりそうな予感。

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……なんでこれまで紙を主な支持体にしきたかといえば、紙は巻いて小さく収納できるからだし、なんでペンで線を引くだけなのかといえば、道具がミニマルで済むから。

絵を人に見てもらえるようになって、サイズのある作品の展示を考える必要が出てきて、はじめてキャンバスや板やパネルを使うようになったけど、それはそのほうが安く展示が作れる、というのが主たる理由。大きな紙の作品を額装して展示しようと思うと、その額装にかなり金がかかる。当時はよほど思い切らないとそんな余裕はなかった。2010年の個展(神戸)ではじめて大きな額の作品を思い切って並べたが、あれはやっておいて良かったんだなと今にして強く思う。

……とにかくまたあれこれやりなおし。これ以上妥協して後悔するのは絶対にダメだ。視力も弱った。

そんな風に「今はこれしかできない環境だから」とか自分自身を無理に納得させて、手元だけでどうにかなることで我慢してきたせいで、やってることも人間も絵の内容も、小さく小さくなってしまった。

諸事情あって仕方なかった面は少なくないとはいえ、ほんと、失敗だったなあ。

……こうして深夜にドーサ引いてみて、乾くの待って実験して、それから今度は二度塗りしてみて、また乾くの待って実験して、、、そうしているうちに俺の持ち時間なんてすぐに無くなってしまうんだよな。

だから描いて一発で絵になり、そして展示にもなる「壁」が意味を持つんだよね。

壁を使ったストリートアートは移民の文化だけど、その意味がものすごく良く分かるよ。

「壁」は随時募集中。今はメキシコに壁を求めている。


ドーサの沁みた神の表面がきらきらと光るのを眺めつつ。



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2021年01月16日

耳鳴り



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政治思想家の中島岳志の『中村屋のボース』(白水社)のベンガル語の翻訳出版の裏方の実務を間接的に手伝った(ベンガリのジャケがめちゃかっこいい!)のだが、その翻訳版の出版が近付いてきたので改めて中島岳志が近年の政治状況のなかでなにを言ってきたのかをYouTubeでおさらい。この人の定義する保守やリベラルについてはうまく租借できない違和感を覚えながら話を聞いているが、その共感できない何かを含め、その大局観に聞き耳を立てている感じ。ディテールは面白く、宗教観とその先(今の日本のスピリチュアリズムなど)に展開しながら語られる現代についての見立ては、自分の実感と重なる部分もあり参考になる。宗教学者の島薗進との対話は、特に後半が面白かった。対話の可能性を重視する人ということで、そこから発酵していくものがもっとあれば素晴らしいだろうなと思いました。

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年明けから意を決して絵のリハビリ。去年は精神的に整理がつかずに「創作」という行為をためらったという仲間がいて、特にニューヨークの人たちの声が震えていて興味深かった。アメリカはコロナ禍だけではなく、あの大統領選やBLMなど複合的な事象のクラッシュが起きており、僕のネットワークは主に移民系なので、感受性の高い人達の声は少なからず動揺していた(いる)。

自分自身を省みて、まだ余生が短くなってきたというほどの実感ではないけど例えば目の機能が落ちてきたりとかそういうことがあるので、今年は脱現実(=精神的な現実への接近)をまた目指して、とにかくやることなすことの基本にフリースタイルを強く意識したうえでの悪あがきを続けるつもりで、せっせと手と体と頭を動かそうとしているけど2月まで体力が持つかさえ疑問。

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去年のメチャクチャで精神的には疲れ果てており、他者とのコミュニケーションのポイントがどこにあるのかもうさっぱり分からなくなっている。それを幸いなこととしてポジティブに捉え、狭い自分の精神空間で踊る時間としてしまってもいっそいいか、と言う感じの時間の使い方をしばらくは目指してみるつもり。問題は経済。

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酒は安ワインとジンと焼酎が中心。なにか明るい光が差すとウィスキー。外ではビールも飲むし、外で飲むとビールはうまい。



posted by マリオ曼陀羅 at 06:09| Comment(0) | diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする