■ エヲカク ■

2007年10月23日

荒山徹『柳生大戦争』

柳生大戦争 (単行本)
    荒山 徹 (著)
    出版社: 講談社 (2007/10/23)
    ISBN-10: 4062143445
    ISBN-13: 978-4062143448


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あまりにも怪しい、そして妖しい作家の時代伝奇小説のジャケットに、装画として絵を使ってもらいました。

とにかく、とんでもない作家(!)で、オファーをもらい、ゲラ(原稿)を渡され、それを読んでから、丸々二昼夜、自分は果たしてこの仕事を受けるべきか否か、目の下にクマができるくらい、自問を繰り返した。

ネタバレになる可能性があるので詳細は差し控えるが、基本的にはあの剣術の柳生一門をモチーフにした時代小説。しかしそれだけでは、この作家に関してはなんの説明にもならない。朝鮮妖術、ホモ(超ハード……)、寓話、歴史捏造プレイ…… 挙げ句の果てには●△×〜※→☆仝#§‡±★!!!!! すさまじいミクスチャーで、しかし歴史を読み物にする、その筆力たるや唖然。筆力に殺されて、絵を描いた。唸った。その本が今日、講談社の歴史読物雑誌『KENZAN!』の編集長、福田美知子さんより二部届いた。うおー!!!! カッケーッッッ!!!! すげー!!! 素直にそう思った。 ……ということで、大満足の仕事となりました。

DSC03195.JPG一度仕事を引き受けた以上、「匂う」というよりも「異臭を放つ」と言った方が良いこの作家の作品世界の邪魔にならないように、できる限りのことをさせてもらいたいと思って描いた二枚の絵が、表紙、そして扉に、見事にアレンジされており、デザイナの坂川栄治+永井亜矢子(坂川事務所)両氏の力量により、強いインパクトを放つデザインに仕上げられている。

一応、、、藍紙に金字という、いわゆる経典のひとつのスタイル(ie. 紺紙金字経)を拝借して、大陸と日本を結ぶイメージを出したいなと思い、藍紙に金の絵具で書いてみました。

……自分でデザインしなくていいって、楽だな〜。とひとつ新たな実感を得る。

あー良かった。

以下、荒山徹で検索したら見つけた講談社のメールマガジンに寄せられた著者のコメントを引用:

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【講談社メールマガジン】
 http://shop.kodansha.jp/bc/mailmagazine/backnumber/bookclub_01.html


【3】著者メッセージ1: 『柳生大戦争』 荒山徹さんから
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■柳生大戦争
【荒山徹 定価1,785円】 10/22
 伝奇小説の奇才・荒山徹ワールド全開の長編。
高麗の「檀君神話」にまつわる秘密の書翰が巻き起こす、柳生対柳生の戦い。
その先には、時空を越えた歴史の皮肉があった。
これを奇書と呼ばずして何と呼ぶ?!

<<荒山徹さんからメッセージをいただきました>>
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 時代が鎖国だったからといって、時代小説まで鎖国していては面白くも何ともありません。信長だの深川だのは、糞喰らえ――いえ、もうたくさんです。眼を海の外に転ずれば、日本が国を鎖ざし、泰平を謳歌していた徳川家光の頃、隣国朝鮮は大変な災厄に見舞われていました。皇帝ホンタイジに率いられた清軍十万が怒濤の勢いで攻め寄せてきたのです。朝鮮史にいう丙子胡乱―後に清が明を 滅ぼし中国大陸の覇権を握る華夷変態の、
それは前哨戦というべきものでした。

 この東アジアの大動乱を舞台に、我が日本の剣士たちが火花を散らし合う―そんな趣向の時代小説はありえないことだろうか。この着想に、檀君神話の秘密という種が撒かれた時、拙作は始動しました。十兵衛、友矩、宗冬の柳生三兄弟が次々に海を渡り、清軍の脅威にさらされた厳寒の王都漢城で骨肉の争いを繰り広げます。

 発売母胎の『KENZAN!』は“時代小説ルネサンス”を揚言していますが、私としては、ルネサンスに非ず、寧ろ宗教改革たれの意気込みで臨みました。本作は、私の大戦争の始まりでもあるのです。
(荒山 徹)


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こんな綺麗事ではすまされません!
いや、すまされて良いはずがありません。
そんな作品です。眉をしかめながら読んで頂ければ、これ幸いです。
(面白いです)
(さって、読み返そ!)
posted by マリオ曼陀羅 at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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