■ エヲカク ■

2011年10月24日

「その国を知るのに、小説をよむよりベターな方法はない」……なるほど!

 今回のカダフィ殺害に繋がるリビアの内包してきた問題あれこれ、こんなに素晴らしい小説になって書かれているのに、出版された2007年当時、日本では読者の興味を喚起できなかった。

『リビアの小さな赤い実』ヒシャーム・マタール
http://www.amazon.co.jp/dp/4591098613/



 2007年、英国王立文学協会賞受賞。

 絶版扱いになってしまっているようだが、このような本が今また改めて評価の対象となるようなことが、日本でもあるのだろうか。

 原題は「IN THE COUNTRY OF MEN」なるほど。

 アラブの春と呼ばれる一連の政治的騒乱。一朝一夕に起きたことでは勿論なく、特にイラク戦争以降、欧米では特に顕著だった中東系北アフリカ系作家の活発な動きに、予兆を見て取ることもできたはずだ。「日本の読者の関心から遠い」という理由で、彼等の小説など出版されたものはほとんど無いけど。

 さっきTwitterのTL上で大原ケイさん(@Lingualina)が言ってた「その国を知るのに、小説をよむよりベターな方法はない」っていうのは、まさにその通りだと僕も思う。そういうものに対して「マーケットがない」と一蹴されてしまう現状は、多くを説明しているな。要は「興味がない」んだな。

 興味がないって言われちゃうと、もうどーしょもない訳ですよ。たった5000人くらい興味/関心のある人達が存在するって、確かに解れば、逆に言うと本が出る可能性も高いってことなんだけど、それすらできない駄目エージェントである旨自覚し反省しよう、僕は。

 解説から:
「自由を求める父の夢、イスラム社会に生きる母の祈り。国家に翻弄される人々の愛と裏切り、そして「ゆるし」の物語。2007年4月、英国王立文学協会賞受賞」
「自伝的要素の色濃い作品は高い評価を受け、ブッカー賞をはじめ数々の文学賞にノミネート」

 …ヒシャームの親父お袋は今どうなんだ!


 
 
posted by マリオ曼陀羅 at 00:57| Comment(2) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうも!覚えているでしょうか?くしのはなですけがわさん(違ったらすみません(;_;))とマリオさんと他何名かでサントリー(だっけ?)CM見てたりとご一緒した酔っ払い女の琴子ですー

わかんなかったらすいません…ワインラベルの絵が可愛いくてとても印象的で
可愛いとか言ったら失礼なのかしら…

何となく調べてみたらびっくり(´・ω・)マリオさん活躍されてるんですね(^-^)
ブログあったんでコメントしてみましたー。結構会ってからたっちゃってますが( ´△`)

芸術家な感じな深いブログは知らんこと多くてわからんくて申し訳ないけれど(基本あんま考えないので…)

またつつじヶ丘に来た時、一緒飲みましょう(`・ω´・)+

うち音楽しかわからんけど前凄い楽しかったんでご一緒できた時はよろしくです(*´∇`*)

皆連絡交換しときゃ良かった(;_;)

コメントいつか見たら(見てたら御の字)よろしくですー(^-^)

でゎ
Posted by ことこ at 2011年11月11日 00:46
>ことこさん
すんません! コメントまったく気づいておりませんでした。今きづいたアホは僕です。
つつじが丘のすけがわさんの夜は楽しかったですね! もちろん覚えております! また必ず行くことになるので、そしたら是非々々また飲んで面白い話しましょう!! 
Posted by マリオ at 2012年02月03日 11:33
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