■ エヲカク ■

2010年05月26日

【マリオ曼陀羅展】はじまった!【ギャラリーヤマキファインアート】

 ということで先の土曜日、神戸、神戸市中央区元町通のギャラリーヤマキファインアートでの個展「マリオ曼陀羅展」が無事にオープンした。



 先週の木曜日の夜、仕事を終えたその足で東京駅へ向かい、新幹線乗り場で家族と合流。子供が喜ぶ新幹線のぞみN700系(博多行き)。お弁当食べたりしているうちに、あっという間に神戸〜。

 ギャラリーオーナーの山木さんのレジデンスに家族と荷物を残し、ギャラリーへ向かい、既にほぼ完璧な状態に進められていた展示の仕上げに立ち合い、ちょっと打ち合わせして解散。そのまま帰宅するのも勿体ない気がして、それとやっぱり少し落ち着かないというのもあって、ぼくは独りでふらふらと一杯のつもりで目に付いた串焼屋へ。
 神戸の街のことは、また改めて書くとして、とにかくこの夜は気付けば夜中の2時。迷子になりそうなところをカウンターの隣のベーシストという20代の人が送ってくれて、無事に帰宅。そのまま撃沈。
 そして翌朝目覚めたら、息子(3)がなんと水疱瘡に!! これで予定がいろいろガタ崩れ。いつも通りの素晴らしいタイミングでのハプニング……。

 さておき、とにかく展示がはじまった。


<マリオ曼陀羅/再現図(1〜3)>


<マリオ曼陀羅/展開図1(A〜E)>

 21日は大阪梅田のギャラリーカフェ/バー「シェドゥーブル」でライブ・ドローイング。この模様もまた後で、ということだけど、描き終わってみるとリアクションが思ったよりも良くて、翌日からの事を考えてもホッと一息。



 オープニングは人出が懸念されたものの始まってみれば大入りで、“アルルカン洋菓子店”の狂気の入ったステージの背後で、とにかく絵を描いた。
<アルルカン洋菓子店: http://arlequin-yougashiten.com/


<マリオ曼陀羅/実演図(アルルカン洋菓子店と)>

“アルルカン洋菓子店”とは、作家であり歌う道化師である明川哲也さんとMITSUさんのユニットで、これまでにも何度か共演させてもらっていたが、この日の演目のクライマックスのワニの歌というかオペラのようなストーリー仕立ての組曲が、とにかくとにかく凄まじく、日曜に帰京して以来、神戸のあれこれを思い返そうとしても、どうしてもイルカの「ヨシエ」の名前を呼び続けるそのワニの絶叫が先ず記憶を支配してしまう。やっぱりと言ったら失礼かもしれないが、明川さんは狂気の人でもあったのだと改めて強く々々認識させられた。すさまじかった。その瀕死のワニ、瀕死のクジラ、逃げおおせたイルカのヨシエにドライブされて、絵を描く頭はいつも以上に空っぽというか、いつもだったら空っぽのところ、大洋に照りつける太陽の光の届く範囲の無限の海原の、物凄い図に支配されていた。ちょっとどころではない不可思議な体験をさせてもらってしまった。これは、他では絶対に体験できない。
 南洋から泳ぎ太平洋を渡り、大島に打ち上げられた体調10メートル程もある巨大ワニの死骸にインスピレーションを受けて紡がれた物語がその歌と語りの組曲の世界なのだが……。次にこれを体験できる機会があったら、とにかく人を誘ってまた今度は客観的に体験しに行こうと思う。オープニングのあの夜は、自分で絵を描いていたのもあって、かなり異様な脳味噌でそのワニの独白をキャッチしてしまったから。

 パフォーマンスの後で、やっと普通のオープニングらしい空間が生まれ、来場のお客さん達に紹介され、質問に答えたり、説明を試みたり、ちょっと飲んだり。

 打ち上げは元町の中華街。ここでまた予期せぬ出会いがあったのだが、それもまた後ほど。こんなところであの人に会うとは!という出会い。その後の神戸の夜も深かった。神戸はとにかく気持ちの良い街だった。

 とにかく、ギャラリ―オーナーの山木加奈子さん、それからスタッフの和地さん、それから展示を手伝ってくれた伊丹市立美術館の学芸員の岡本梓さん、本当にありがとうございました。
 って、まだ始まったばかりだけど、先ずは無事にスタートしたこと、それから個人的には初めての神戸が素晴らしい記念になったことなど、まだまだ頭のなかを整理し切れないこの数日間。先ずは取り急ぎ、というかとにかく感謝の気持ちでいっぱい。

 ただお祭りしていた訳では勿論なく、主に絵の創作や発表などに関してのとても貴重な話を山木さんから多く聞くことができて、なんというか密度の濃い週末だった。とんぼ返りだったけど、ゆっくり訪ねて行きたい街だった。ということで、また行こうと心に決めた。

 余談というか、今となってはこちらが本題になってしまっているのかもしれないが、神戸と言えば妻が幼少期から高校卒業まで過ごした出身地。妻にとっては久し振りの帰郷だったようで、当時の友人たちとの再会もあったのだが、神戸に一緒に行ってはじめて、妻がやっぱり関西人だったということを知った。標準語は彼女にとっての第一外国語だったのかー。彼女の会話のテンポの良さに驚き続けた三泊四日。

「マリオ曼陀羅展@ギャラリーヤマキファインアート(神戸)」会期は6月23日(水)まで。


Mario TAUCHI Solo Show
マリオ曼陀羅展  
2010年5月22日(土)〜6月23日(水)
Gallery Yamaki Fine Art
ギャラリーヤマキファインアート

11:00 - 13:00 / 14:00 - 19:00 
日・月曜日休(休廊日は変更になることがございます)

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※ 神戸滞在中のあれこれは、ちょっと一口には語り切れないので、これから何回かに分けて、その出来事ごとに記録してみようと思う。笑いあり、驚きあり、感動あり、涙あり(ないか…!)
 
 
 
posted by マリオ曼陀羅 at 02:27| Comment(0) | TrackBack(1) | art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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