1月12日(現地時間)に発生したハイチの大震災。その後の現地の惨状についてはニュースなどで伝わっている以上のものがあるようです。近しい人を失った人々や、保護者を失った子供たち、怪我や飢えに加えて、奪い合い、暴力、カオス……。
そのような状況下で、人々の必死の救援活動が繰り広げられています。
ライブの収益のすべては寄付されて、なるべく理想的な形で現地に届けられるように計らわれることになります。
UNICEF という案が当初ありましたが、UNICEF に対する募金にまつわるエトセトラ(* 明川さんのサイト内「ドーランが目にしみる」2月5日のエントリーをご参照ください)などあって、具体的な方法論については審議されている最中です。UNICEF に落ち着く可能性が高いかもしれませんが、ぼくは「国境なき医師団」を提案してみました。これについてもリサーチしなければ。
-------<イベントの詳細>-------
2010年2/14(日)
緊急開催・ハイチ義援金ライブ!!
場所: 元住吉 Powers2
神奈川県川崎市中原区木月住吉町21-5
お問合せ → TEL: 044-455-0007
http://blog.hulahalau.net/powers/
開場 17:00 / 開演 18:00
※POWERS2も今回はハイチ義援金に参加してくださるということで、
チャージ(入場料1000円!)のすべてが募金に回ります。
あとはみなさんが我々の演奏や歌やパフォーマンスを楽しんでくれた分だけ、UNICEF行きの箱に小銭でも紙幣でも突っ込んで下されば成立!
【出演】
◆ アルルカン洋菓子店
◆ はんぺんブラザーズ
◆ ノコギリ演奏者 「稲山訓央」
◆ アートギタリスト 「cloudchair, Jake」
◆ ライブ・ペインティング 「mario mandala」
◇ チャリティー用のお菓子 by 田内しょうこ
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是非々々、ご来場ください。ぼくはこのアイデアを聞いた時に、居ても立ってもいられないような気持ちになって、末席に加わらせてもらい、皆さんの歌や音楽のパフォーマンスの影で、絵を描かせてもらうことになりました。
この夜に描く絵は、欲しい人がいたらその場で売ります。売り上げはもちろんチャリティーに回ります。
よろしくお願いします。
……ところで。
明川哲也さんと言えばかつてはドリアン助川と名乗り、「叫ぶ詩人の会」というバンドで、やはり世の中の苦しい問題に対する叫びをあげていた人だが、今は道化師の格好をして、やはり世の中の困難に対するメッセージを込めた歌を「アルルカン洋菓子店」という不思議な名義のユニットで歌っている。
詳しくは読売新聞に掲載された「絶叫やめたドリアン」という記事を参照されたし: http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/feature/tokyo231262274619352_02/news/20100107-OYT8T00088.htm
アルルカン洋菓子店 〜 天使の詩 〜
アルバム『星屑通りで店開き』から
アルルカン洋菓子店 人生相談コーナー(アドリブ?)
人生相談タレントのようになってしまったことに苦しくなって、ドリアン助川の名前を捨てた明川さんは、今でもやっぱり人の相談に乗り、人々の苦しみを軽減させ続けている。ユーモアの力、言葉の力を、とてもとても深く知っている表現者。ビッグハート。
小説家としての活動が軸足でもある明川さんの紡ぐ物語のどれもこれもが、人々を受け入れ、そして励ますような、胸に沁みるメッセージの結晶。
・『花鯛』(文藝春秋)
・『カラスのジョンソン』(講談社)
・『星の降る町』(メディアファクトリー)
・『世界の果てに生まれる光』(角川書店)
・『オーロラマシンに乗って』(河出書房新社)
ほか多数。
なぜ、この人の意識がハイチへすぐに飛んだのか、イラクへ飛んだのか、神戸へ、新潟へ飛んだのか、そして困難のあるあらゆる場所へと飛ぶのか、読めばすぐに分かると思います。あらゆる人間の、そのひとりひとりの持つ苦悩と喜びに対するエンパシーが、この人ほどダイレクトに、そして強烈にある人に、ぼくは未だ会ったことがありません。
14日のライブで、それを是非体験してみてください。
このような表現者を同時代に持っているということは、心強く、幸せなことです。