■ エヲカク ■

2008年07月01日

Gallery Bar Kajima 2008 レポート(1)

 6月9日(ロックの日)から先日28日まで続いた『田内万里夫展@Gallery Bar Kajima』が無事に幕をおろした。5回のライブ・ペインティング/セッションを組み込んだ為、考えていたよりも長い三週間となった。
 展示をした感想や反省やハプニングは改めて記すとして、先ずは会期中のライブのレポートを……。

kajima2008yoshiki.jpg 先ずは6月13日の金曜日、iMAGINATIONSこと堀田義樹くんを招いてのセッション。これまで幾度となく、その広がりのある歌声を耳にしてきたものの、自分の描く世界との間でどのような相互作用が引き起こされるのか、予測しにくかった一夜。
 はじまった瞬間にあらびっくり。今まで聞こえたことのない聞こえ方で届く義樹くんの歌とギターが、曼陀羅ワールドを内面から押し広げてゆく感じ。アコースティックギターの穏やかな演奏と、遠くの地平線を感じさせるような義樹くんのヴォーカル。気づけばその歌声の世界に浸ってしまっていたようで、いつもよりものんびりと線を引いている自分がいた。
 我に返り、iMAGINATIONSの世界と自分の絵のバランスを調整するのに、さして時間は掛からなかった。それくらい自然と線が流れ、形を生んでいった。
 最初にのんびりしすぎたせいで、義樹くんに最後にオマケの一曲を追加してもらって絵は完成。
 その時のリラックスした気分は、これまでちょっと味わったことのないものだった。人の声ってすごいな〜、と実感した一夜。そんな絵になっているような気がする。
<義樹くんのレポート→ココ!

kajima2008kids.jpg 続いて翌日、14日。この日は子供達を招いて一緒にペインティング! 前夜の清々しい気分に、更にイノセントな気配が加わったようで、脚立の足下を動き回る子供達の声や、遠慮のない無邪気な注文などに反応しながら、ひたすら楽しく“おえかき”。
 途中から、遊びに来てくれていた青土社の篠原さんも“おえかき”に加わり、湧き水に不思議な色の絵の具が混ざって溶けてゆくような空間を背中に感じながら、あり得ないくらいゆったりとした気分で線を引く。単純に楽しかった! 学ぶべきところはあるな、と。
 絵の時間の後は、親たちみんなでワイワイ飲みました。子供達はそこらじゅうを我が物顔で走り回り……。

kajima2008ASSC.jpg そして19日は打って変わって怪しい大人達の登場。怪しいというか、怪しすぎる。いかついアルルカンに化けた明川哲也さんとMITSUさんのAND SUN SUI CHIEに登場していただき、その卓越した話芸と、強烈なメッセージの籠もった詩と、歌とギターの世界へ。
 この三月までNHKの番組で毎週取り組んできた半即興詩を楽曲に乗せて、それぞれのエピソードと共にダイジェスト版で。
 曼陀羅を描きつつ、それぞれの物語と、それを励ますような明川さんの歌に、グイグイとペンが持って行かれる。大きな魚に引っ張られる釣り竿のように線がしなってゆく。
 こんなアジテーション(?)に煽られながら絵を描くのは勿論生まれて初めての体験で、自分の知らない奥底から神経を引きずり出されていくような気分。
 絵を描く背後、右、左、揺れる白とピンクの大きく柔らかそうな頭の気配が……生み出す調和が……ぶつかるメッセージが、鳴り響くような大きな歌声が……なるほど、こういう風にトランスすることもあったのか、と最後の最後、グダーっと疲れてワインか何かを飲みながら、気づけば人の気配の薄くなったバーのカウンターで我に返る。
 明川さんとMITSUさんが、番組の取材で回った日本の津々浦々と、そこで出会った人達の、その物語を一気に追随した90分(?)、気づけばそこに絵もあった、という感じ。
 恐れ入りました。

kajima2008chanmassu.jpg そして21日はChanこと佐々木彩子とマッスーとマリオ曼陀羅。この夜はなんだかトリオという感じにて、とにかくセッションさせてもらった。
 いろんな意味で、とても近い温度を感じる表現者の佐々木彩子はとにかく最初の一音が鳴ったかと思うと、そこらじゅうに魂を吹き出して、空間を支配してしまう。そこに線と形を絡めてゆく。マッスーのベースが軸を生んでゆく。
 実は去年のPSYCHE-GA-DELIC@Magic Room?の時に、Chanが作ってくれた『マリオ曼陀羅』という曲があって、ある意味もなにもマリオ曼陀羅アンセムになっているのだが、その歌が密かに流れはじめる瞬間のゾワゾワと来る緊張感がなかったら、自分の絵もコントロールを失った流れになってしまっていたんじゃないかな〜と思った。それくらい開放的なChanの歌とピアノ(この夜はエレピ)。絵を描く背後からその曲が流れてくる瞬間の幸せは、なんだか例えようがないなあ。
 ソウルに包まれドワーっと描いたら、後は飲むだけ!! 気がつけばChanとマッスーのアジトで、開け放たれた窓とドアの外の地面を叩く雨音に癒されながら、うっかり朝を迎えようとしていた。

424835950_234.jpg そして最終日、28日のライブは tico moon のアイリッシュハープとギターのduoの、落ち着いた、繊細で美しい音色と共に。

 *この夜の写真を持っている人がいたらメールでお送りくださいませ!!!
 * mario-mandala@sukimaweb.com
 *宜しくお願いします!!!


 密かに期待していたとおり、自分にとっての新たなチャレンジというか、自分の創作・表現の再確認というか、丁寧に、明確に、ひとつずつ優しく置かれて行く音の粒を感じながら、長かった三週間の汗(と酒)を洗い流すように線を引く。優しくて気持ち良い。
 音の魔力、というか魅力、を改めて感じた一夜だった。
 そしてこの夜の裏テーマは、今回の展覧会を企画し、貴重な三週間をくれたGallery Bar Kajima のオーナー、加島牧志氏のバースデー(たまたま当日に重なった)。ということで、加島さんの仲間のおしのさんに頼んでケーキを手配してもらい、tico moon にもバースデーソングを一曲仕込んでもらっていたのでした。
 おめでとうございましたっ!! 
 バースデーように、ちょっと賑やかにした絵の写真も、演奏中の tico moon の写真も手元に無く、なんか拍子抜けのレポートの締めくくりも、自分らしく間が抜けていて、仕方ないのかも。とにかく写真を持っている人がいたら、くださ〜い!
<tico moon 友加さんのレポートは→ココ!

 一緒にライブをしてくださった皆様、そして足を運んでくださった皆様、そして加島さん、本当にありがとうございました。自分のやっていることが、ちょっとずつハッキリして来た気がします。

 展示そのもののレポートは、後日また、あらためて。



posted by マリオ曼陀羅 at 05:03| Comment(0) | TrackBack(1) | art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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新空
Excerpt: 先週末のマリオ曼荼羅exhibition。 マリオくんのペインティングとライブセッション。 本当にあっという間の一時間でした。 なんともいえない緊張感のあった前夜、 一切の予測ができなかった。僅かに..
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Tracked: 2008-07-01 15:16